当社の海運部は歴史がとても古く、タンク船による液体化学薬品の海上輸送では先駆者的存在であると言えます。以前は自社所有の船舶を多数所有し運行していましたが、現在は船舶の大型化や他社船を支配下船として運行することで、大量輸送・効率性の向上・コスト減を実現し、ケミカル・貨物・セメントなど合わせて約80隻の船をオペレーションしています。業務内容としては、営業・配船・工務(船のメンテナンス)・労務(船員関係)などがあり、その中で私は主に約15隻ある硫酸船(300〜1,500トン)の配船業務を担当しています。 配船業務とは、荷主からのオーダーに応じて船を手配していく仕事です。貨物のロット(積トン数)・納期・船舶の動静・輸送距離・天候など様々な要素を考慮して、最も効率的かつ経済的な船を選択し、船舶に対し積地・揚地・数量などの輸送指示を行います。通常であれば支配下船を配船し、もしも全ての船が稼動中である時には、船舶を他社からチャーターします。そのためには、15隻の船舶の動静を常に把握しておくことが必要不可欠で、毎日船との電話やFAXによる連絡は欠かせません。 また、常に荷主のオーダー通りに対応していくのではなく、船舶の効率性や経済性の観点から、船の容量に合わせたロットの提案や納期の調整などを荷主サイドに働きかけたりもしています。要するに、お互いにとって一番メリットのある配船を行えるかどうかが重要なのです。配船が完了すれば、積地と揚地の当社営業所や代理店に連絡し、船の入出港手続きや各種届出書類の作成・提出などを依頼します。他にも、船舶へ足を運んで海難事故や作業事故防止のための安全指導を行ったり、荷主や同業他社への営業活動も私の日々の大切な仕事です。
    8:00  出社
    9:00  船舶の動静確認
   10:00  荷主へのオーダー調整、確認、船名連絡
          船舶への次航連絡・代理店への連絡
   12:00  昼食
   13:00  午前の業務を継続・外回り(営業・訪船など)
   17:00  FAX整理・メール確認
   18:00  退社
就職活動を始めた頃は、興味のある業種・職種なども全く無く、ただ漠然と商社を中心に就職活動を行っていました。そんな私が物流業界に興味を持ったきっかけは、ある時「物流」を特集している本を何気なしに読んで、“物の動き”というものに面白さを感じたからでした。そして、多くの物流会社の中でも関西で有力な物流会社である辰巳商会に出会いました。最終的に当社を選んだのは、会社訪問して先輩達の生き生きとしている姿とパワーを目の当たりにしたことと、非常に歴史のある会社であるということが入社の決め手になったと思います。
当社が輸送する液体化学薬品は、化学品という商品の性質上、納入が遅れてしまうと納入先の工場を止めてしまうという可能性も考えられます。納入遅れや手配ミスは出来ないというプレッシャーはありますが、その分責任感とやりがいはとても感じますね。この仕事を担当するようになって欠かさず見るようになったのが天気予報です。ただ、私が見るのは天気ではなく波の高さや風向きなど。みなさんが普段ではあまり気にしていないような所をチェックしています。職業病ですね(笑)。海上が荒れて時化そうな時は海運部のみんなで大忙しです。荷主と相談し て、商品の納期を少し早めて船を手配したり、逆に1週間遅らせたりと。特に冬場は急な天候のくずれが起りやすく、まだ大丈夫だろうと思って船に連絡すると、「もう波が高くて動けない」なんて場合もあります。これら以外にも苦労は色々とありますが、うまく対応して無事1つの仕事をやり終えた時はとても達成感があります。また、お客さんと会食する機会も時々あるのですが、食事をしながら仕事のことや他にも色々な話をしてお互いに情報交換することも楽しみの1つですね。
私が船の配船を担当して間もない頃ですが、外出している時にお客さんから携帯電話にオーダーの連絡が入り、その場でオーダーを受けました。ところが、事務所に戻った時にはその事をすっかり忘れてしまい、後日お客さんからの確認の電話で全く配船を組んでいない事に気付き、冷や汗をかいたことがあります。その時は、直ぐに同業他社の船をチャーターして事なきを得ることが出来ました。それ以降は、基本的なことですが、外出中のオーダーはその場で受けずに必ずメールかFAXで送付してもらい、帰社後にお客さんへ返答するようにしています。
一言で言うと、とてもアットホームな会社です。上司と部下の風通しも非常に良いと思います。様々な部活動や旅行、運動会などを通じて、普段あまり話す事の無い他部署の人達との交流も盛んだと思います。