現在、私は南港コンテナターミナルの海務課・コンテナ船チームに所属しています。主な仕事は、コンテナ船のコンテナ積み降ろし作業のプランニングと本船作業現場を監督することです。具体的には、まず本船入港までに作業のプランニングを行います。定期コンテナ船は世界の各港を寄港しながら大阪港に入港するので、海外の港湾会社から送られてくる輸入データ・大阪での輸出データを基にプランを作成します。その際、船のコンディション(バランス等)を考慮したり、今後寄港する港の港湾会社と打ち合わせを行う必要があります。プラン次第で大阪港だけでなく次港での作業にも影響を与えますし、大型船にもなれば500個前後のコンテナを積み降ろしするので、プランを作る時は大変神経を使います。次にプランが出来上がると現場の作業員と打ち合わせを行い、本船が入港・着岸すれば本船に行き、チーフオフィサー(本船荷役責任者)と最終の打ち合わせを行います。問題がなければ作業開始となるのですが、チーフオフィサーから船のコンディション等で要望があれば変更を行い、作業をスタートします。作業中はプラン通り迅速かつ安全に荷役が進行するよう現場責任者として監督を行い、トラブル発生時にはその対処も行います。そして大阪港での荷役作業が無事終了し本船が出港すると、次の港の港湾会社や船会社に大阪の出航データを送信、残務整理をして担当した本船の作業が全て終了します。
    7:30  出社・メールチェック・本船準備
    8:00  本船でチーフオフィサーと作業プランの打ち合わせ
    9:00  本船荷役スタート・現場で作業監督
   12:00  昼食・休憩
   13:00  再度本船へ
   15:00  本船荷役終了・事務所に戻り残務整理
   16:00  翌日入港本船のプランニング
          次港の港湾会社と本船プランの打ち合わせ
   19:00  プラン作成終了後、後片付けをして退社
私は物流・商社を中心に就職活動を行いましたが、ポイントはまず海外と関わりのある仕事であるということです。そして物流会社の中でも、海・陸・空の国際複合一貫輸送を行いかつ海外にも拠点がある会社に就職したいと考えていました。それは様々な外国の人達と仕事をする中で、自分自身の知識や視野を広げ、グローバルな観点で物事を考えられる人間に成長したいという思いからでした。私は当社以外に2社から内定をいただいていましたが、最終的に辰巳商会を選んだのは正直自分の直感です。内定をいただいた会社のうちで一番将来自分が働いている姿を想像できたのが辰巳商会でした。入社して8ヶ月あまり、私の選択が正しかったのかどうかはまだわかりませんが、自分の描く将来像に近づけるように、今は毎日楽しくこの会社で仕事をしています。
様々な外国の人達と話しをして一緒に仕事ができることが今の仕事の一番の魅力です。作業前に本船のチーフオフィサー(以後C/O)と作業プランについて英語で打ち合わせを行うのですが、中国・韓国・フィリピン・アメリカ・イギリス・ドイツ・ロシアなど様々な国の人達と話す機会があります。定期船であれば、何度か顔を合わすうちにお互いの信頼関係も強まり仕事もスムーズに進みますし、仕事以外の会話の中で、相手の国の慣習や文化も知る事が出来ます。そして船のコンディションによって変化するC/Oからの要望を予測しながらプランを作成し、プラン通り無事作業を終えて出港していく本船を見送る時は「やったぁ!」って気持ちです。
以前、本船にコンテナを吊り上げるクレーンが備え付けられている船を担当した時のことです。本船クレーンの運転手が操作を誤りガントリークレーンのブームの先端に接触させてしまいました。本船側に非があるためC/Oにそのことを伝えると、接触箇所を確認していないので認められないと言われてしまいました。私は高所恐怖症なのですが、やむ得ず接触箇所まで登って行き、やっとの思いで撮影した写真をC/Oに見せたところ本船側がミスを認めました。ところが、ここでまた1つ問題が発生しました。それは接触事故に関する書類を英語で作成し、相手に署名してもらわなければいけないのですが、英語が得意ではなかった私は電子辞書を片手に苦労して文書を作成しました。その時、もっと英語を勉強しようと決意しました。
今後の私の目標は2つあります。1つ目は、今以上に英語のスキルを磨きC/Oや船員と会話がスムーズに行えるようにすることです。語学力を身に付けることで、作業プランに関するもっと詳細な内容を打ち合わせることやトラブル発生時に迅速に対応することが可能となります。お互いの意思疎通を高めることで、スムーズなプランニングと荷役作業を実現し、時間の短縮がはかれるのです。2つ目は、あらゆる船の作業プランニングが出来るようになることです。船の大きさや航路・寄港する港などによって船のコンディションやプラン作成の内容が違ってきます。現在まだ一度もプランニングしたことのないコンテナ船もあるので、様々な業務をこなしていく中で多くの経験を積み、早くコンテナ船チームの中で一人前と言われるように日々努力していきたいです。